現在の債券市場のリターンだけを見て景気を判断すると、先進国は景気後退期を迎えていると思えるかもしれません。米国の10年国債の利回りはわずか2.9%で、同国の2010年経済成長率予想の3.5%と比較すると、低水準にあります。ドイツについても同様で、好調な労働市場を踏まえれば、同国の10年国債の利回りは2.5%と低水準です。それでは、市場は金利水準を見誤っているのでしょうか?そうではありません。実際には、足元の低金利は、市場参加者が質への逃避を行っていることを示しており、同時に、景気回復が非常に緩やかになるという見方が織込まれつつあることを示唆しています。